2010年12月3日金曜日

慣用句の学習

12月5日(日曜日)日本語能力検定試験を受けられる学習者の皆さま頑張ってください。
文法が難しと嘆いている方はまず慣用句(イデオム)を学習しましょう。
日本語には沢山の慣用句があり、日常会話でもよく使われています。


1彼女の部屋は、部屋(Aというより Bといっても)ゴミ箱だ。
2彼女の家に庭がある(Aというより Bといっても)小さい。

さて1と2の正解はAでしょうかBでしょうか。

解説
1、彼女は女優といっても有名ではありません。
2、彼女は美人というよりかわいい人です。 

「というより」は
彼女は美人だという他者の評価や考えを否定して自分の評価や考えを言う場合に使います。
したがって「というより」を「ではなく」に入れ替えると分かりやすいでしょう。
 ・彼女の部屋は、部屋ではなくゴミ箱だ。となります。

「といっても」は
女優という事実は否定せずに過小評価する場合に使います。
彼女は社長といっても従業員3人の小さい会社の社長です。などです。

英語の話者に「というより」を「rather than」と教えるのは大きな間違いです。
今後もこうした解説を出来るだけたくさん書きたいと思います。


「みんなの日本語塾」 TEL080-5053-2698

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